「人の心というのは移り変わりやすいものです
あれだけもう二度とやらないといったのに、半年で気が変わった人物を私は知ってます
それが誰かはこの場では申し上げられませんが――
えぇー……古畑ジミ三郎でした」
というわけで、後編です。
なぜまた小説を書き始めたのか、今回はその話をしようと思います。
書かなくなって半年経った頃でしたか。
当時の僕はパソコン部のしがない部員だったんですけど、
その時の友人が「同人誌を書こう」と突然に言いはじめ、
僕もノリがいいので「やろうやろう!」と言って、それであっさり復帰。
「或る男の物語」という、
天才だけどダメ人間な主人公のミステリコメディを第2話まで書き上げたのは良かったのですが
ジミィ会議の結果あえなく打ち切り。
『ジミィ会議』
ジミィの頭の中に住む数人のジミィたちが、色々な意見やちょっとした小話などを言い合う状態。
フィナーレには総勢607人のジミィたちによる小銭のつかみ取り大会などが行なわれる(らしい)
そして、気付けば打ち切り作品が2桁の大台に……
さすがにこれはまずいと思った僕は、小説の書き方をネットで検索し、勉強することにしました。
それで勉強してみると。アイデア勝負だったと思ってた小説が、そうでなかったとか。
それから、絵と同じで下書き(プロット作り)もしなきゃいけないとか。
本当にいろいろなことを学びましたねぇ。
というか、勉強しなかったらたぶんこのサイトもなかったですねぇ。
そこからパソコン部のゲーム、もじゃジェネレーションの脚本を担当させていただいて
小説など色々と書きつつ、今に至るというわけです。
……まだまだ未熟ですが、振り返れば4年前よりもずいぶんいろいろなことを知りました。
小説を書くほど楽しい事もないので、僕はまだまだ書いていくつもりです。
よろしければ、これからもみなさんよろしくお願いしますね。
以上、昔話終わり。 Jimmy.T
思いかえせば、小説を書き始めてもう4年くらいになるんですねぇ。
などと、昔に書いてた自分の作品をしみじみ思い出してました。
まぁ、最初の頃の作品なんてそりゃヒドイものでね、あれは黒歴史ですよ。
というかそもそもとして完結すらしませんでしたからね。
広げるだけ広げて終わらなくなるというお決まりのパターンが発生してましたよ。
もう見せられたものじゃない。
ガンダムみたいなロボットモノ(というか、もはやガンダムだった)を書いてたんですけど、これがヒドイ。ロボに乗るまでで既に原稿用紙20枚の大作。
そして、結局ロボに乗る前に疲れてきたので打ち切りという悲惨な結末。
アスラン的ポジションのライバルキャラとか黒い三連星的ポジションの敵とか。
機体とかキャラ設定とか結構気合入れたのに、どれも出番はありませんでした。
そこで痛感したのが文章力のなさ、なんですねぇ。
僕は頭でイメージしてから文章におこしてるんですけど、
そのイメージが文章で伝えられない、言葉に出来ないんですよ。
それに加えて、話がいつもグダグダになる。
それでも書いてりゃ上手くなるかな、と思ってパソコンで書き続けたんですけど
そこで突然のHDDクラッシュ!
書いてたアーマード・コアの小説とか上で言ってたガンダムもどき(ハイゼンベルク)の小説とか
ひとつも残らずに全滅。
(図解)
□_ヾ(・_・ )カタカタ → □_(´△`) えっ?
特にアーマード・コア小説は印刷もバックアップもしてないので幻の作品と化し、
かろうじてバックアップしてたハイゼンベルクも半分以上消えたので。
「もう俺は二度と筆は取らぬ!」
と、固く誓いました。
パソコンなんて二度と信用するかよ!うわぁん!
「なー、ライ」
「なんだ?」
「レッツ & ゴーってアニメ知ってるか?」
「あぁ……あの”行けー!”とか叫ぶと急加速したり
直進しかできないはずのミニ四駆でカーブとかするあれか」
「いや……ホント謎だよな
俺この年になってもあの原理がわからねぇもん
曲がるとかミニ四駆の構造的に無理だろ」
「まぁ、そんなんいちいちツッコンでもキリが無いだろ
アニメなんてグッズが売れればいいんだよ、スポンサー的によ」
「なんか毒のある言い方だなー。
番組作ってる人に失礼だろ」
「大体そんなこといってたらキリがねぇだろうが
ベイブレードってのだって、ありゃただのコマだろ
普通に考えて竜とか出るわけねぇだろ」
「そりゃ…そうだが……」
「甘いですよ、二人とも!」
「お、お前は!!」
「ヒュー!?」
「たかがオモチャ……?何を寝ぼけているんですか
あれこそ軍の新兵器の試作型なんですよ!」
「な……なんだってーーッ!?」
「ミニ四区が声に反応する……?違いますね
あれはサイコミュなのですよ!連邦の新型に搭載する気なのです!」
「そんな……じゃあ俺の長年の夢である
ザクは世界を救うプロジェクトはどうなるんだ!?」
「……知るかよ」
突然ですが皆様。RPGツクール、ご存知でしょうか。
まぁ、これほどないくらい名前どおりなんですが、用意された素材を使いRPGを作るソフトです。
当時RPG狂だった僕は「作って消せば1本で何回もプレイ出来るじゃん、お得じゃん」
などと、作る苦労も知らずにクリスマスプレゼントにおねだりしました。
それから、地獄の日々が始まりました。
変数とか、フラグとか、よくわからん用語とにらみ合い、
ループとかの処理を小学生ながらに必死に解いてました。
しかし……問題はそんなところではなく、僕にとって真の敵は静電気でした。
ヤツは僕のROMデータ(苦労)を一瞬で消し去り、なんど僕をどん底まで落としてくれたことか……!
それについて話し込んでしまうと日が暮れてしまうのでそれは次の機会にしましょう。
今日は僕の過去に作ったゲームを紹介しようと思います。
エントリーナンバー1
「ドラゴンファンタジー」
ストーリー
ベッドから出て誰も居ない自宅を出ると「よーし旅に出るか!」といってエンディングが流れる迷作。
作っておいてなんだが、当時の俺は何がやりたかったのだろうかと真剣に考えさせてくれる哲学的な作品。戦闘、店、宿屋がないという斬新なRPGだった。
エントリーナンバー2
「ドラゴンファンタジーⅡ」
ストーリー
ベッドで寝てると急に母親がやってきて「このボケナス!」と怒られ戦闘になるという、作っておいてなんだが以下略なげーム。ちなみに殺された母親は二度と登場しない。
ひ…ひでぇ!殺しやがった!
エントリーナンバー3
「ドラゴンファンタジーⅢ」
3つめになってようやくマトモになってきたドラゴンファンタジー。しかし相変わらず村人は少ない。
開始からして世界崩壊後のごとく少ない。
今回は、名もない旅人と、パッとしない僧侶と、不気味な魔導師と世界を旅する。
完成した中で唯一マトモなRPG。
……まぁ、ご覧のとおりというかね、完成したのは結局3つですよ。
消して作り直すとか、一行で書けますけどね、やるのは大変なんですよ。
それをね、幼いジミィ君はよく分かったと思う、いい経験だ。
というか、いきなり母親を殺すシナリオとか、どうみても病んでるから。
自分で自分が不安になった、そんな一日でした。
「三題話し」という言葉がある。
説明が長くなるといけないので端折ると、ランダムに決めた三つのお題から
即興で話を作ることである。小説の修行にもなるよ! と絶賛されていたので気まぐれでやってみようと思います。
さて、栄えある第一回目のお題は!
コンタクトレンズ
最高の兵器
異文化交流
いや……いきなりレベル高いわ。
広場は騒然としていた。
遠い異国の果てから使節として来た少女を、王が祝し、祝いの席を開いたのであった。
テーブルに並んだ豪華な料理と、高そうな宝石を身に着けた貴族ども。
それをスコープ越しに眺めるのが、俺の仕事だった。
ふと標的である王を見ると、異国から来た少女に色目を使っていた。
隙だらけだ、こんなのを撃ったとしても、あまりに楽しくない。
せっかく手に入れた最高の狙撃銃なのだ、もっと困難な仕事の方が似合う。
とは言っても、仕事に贅沢はいえない。
こんなところで失敗して俺の信用が失われれば、裏の世界では生きていけなくなってしまう。
スコープの完全なる中心に王を捉え、俺は引き金を絞った。
パァン。
弾は見事に王の頭を貫通し、絶命させた。
仕事を終えた俺は狙撃銃をギターケースにしまいこみ、退散しようとした。
そのとき不意にコンタクトが落ちたのだ。目が見えない、喧騒は確実に俺のほうに近づいている。まずい、このままでは逃げそこねる!
逃げようとしたが、ぼやけた視界でマトモに逃げられるはずもなく、俺はあっさり捕まり、翌日死刑をかっ喰らった。
「生まれ変わったら、メガネにしようと思う」
残ったのは、予定通り財産を独り占めにした女王だけだった。