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2024/11/17 18:38 |
即興小説第四番「微笑みは最強の勇気」




さぁ、いつも通り小説の練習のために3題話しをやってみよう!
さっそく今日のお題をチョイス、さて、どんなのかな?

微笑み
勇気ある者
伝説の武具

あ、ちょっといい感じかも。



ある村に村人がいた。
というか、村に住んでいる人はみんな村人である。 

村人は農作業をして暮らしをしていた。
鋼鉄の機械などなかった。手作業で作物を作り、王に献上し、暮らしていた。

村人たちはそれほど裕福な生活ではなかったが、幸福だった。村には微笑が絶えなかった。


あるとき、魔王が来た。
魔王は強かった。王様のけしかけた勇者のパーティもあえなく死んだ。
ひのきの棒と布製の服、あと日本円で約10000円しかくれないで魔王を倒すなんて、
どう考えても無理に決まっていた。ひどい王様だった。

とうとう王様は逃げ出した。
そうなると統治はめちゃくちゃになり、領土は奪い合いとなった。
待っていたとばかりに何人かの領主は領地を蹂躙した。が、結局魔王の手下に殺された。

農民はそんな争いには参加せず、せっせと作物を育てた。
いつも通りの生活だった。あるオジさんも言っていた。

「勇気とは怖さを知ることッ!恐怖を我が物とすることじゃあッ!!」

武器などいらない、我々には勇気があるのだ、魔王を倒そう!
そう、最強の武具は我々であり、勇気だ!!

そして魔王はつ
いに村人に殺され死んだ。
村人がそこまで強かったわけでもないが、暴力的な数を集め、魔王城に押し入ったのである。
入り口から前線の兵までの完璧なる補給線。休ませる暇も与えない人員の投入。

これは魔王じゃなくても「ヒドイ!」と言いたくなる。
こうして村人は力をあわせればどんなことも為し得ることを知り、徒党を組み始める。
それが今の労働組合の始まりとなったことは、そこから容易に知れよう。


帝国暦30XX年、秘伝書第2章第6節より引用。



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2007/01/17 16:25 | Comments(0) | TrackBack() | 三題話し

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