「なんだよこのレンとかいうヤツ！
反則だろ！ ちっとも攻撃あたらねぇじゃねぇか！
波動拳を撃ったのにすり抜けるとかねぇよ！」
「どうしたんだライ、今日はやけに荒れてるな」
「あぁ、久しぶりにＭＵＧＥＮやってたんだが
このレンとかいう野郎を見てくれよ。
こんな猫みたいにちっこくなりやがって、反則だぜ
確定のはずの疾風迅雷が背の小ささに４段目で外すんだよ」
「はぁ？ なんだそのＭＵＧＥＮってのは
お前の使ってるキャラがケンってのは分かるが、
相手のこのレンとか言うのはメルブラのキャラだろ？
なんでその二人が戦ってるんだ。
というかこんな幼い子を相手に大人気なさすぎだろ、お前」
「うるせぇな！ ゲームキャラに幼いも何もねぇんだよ！」
「やれやれ……」
「では、私がご説明いたしましょう」
「な、お前は……！？」
「ひゅ、ヒューか！？」
「そう、私がヒューです。
ＭＵＧＥＮについては私が説明しましょう
ＭＵＧＥＮとは異種格闘のフリーソフトでで、
要するにＢＭ９８の格ゲー版と思っていただければいいかと
著作権に関してもＢＭ９８同様かなり黒っぽいグレーですしね」
「あー、ＢＭ９８は知ってるぜ！
ムキムキドラえもんがのび太と激しいファイティングしてるんだろ！」
「ＢＭＳＡですか、懐かしいですね……
超人類、アンパンマンセンチネル……名作ばかりでした」
「なぁ、俺はＢＭ９８を知らないんだが。
……なんなんだそれ」
「まぁ、ググレよ」
「あ、あぁ……」
「とにかくレンに勝てねぇからひぐらしやることにする」
「おおっ！ 珍しいこともあるもんだ！
ライが自分からそんなこと言うなんて」
「そうですね、まったくです」
「…………」
「…………」
「な、なんですか！？」
「いや、ヒュー。お前いつまでここにいるんだ」
「いつまでって、いいじゃないですか一緒にレビューしたって！」
「……いや、ここって俺らのコーナーじゃん」
「私だってたまには出たいんですよ！
暇なんですよ！ というか存在忘れられかけてるんですよ！」
「そういや存在忘れてるといえば印南とジミィはどうしてるんだ？」
「あぁ、それはですね……
暇なんでジミィさんと印南さんといつも３人で大富豪してるんですが」
「…………」
「…………」
「よし！ ７を４枚！ これで革命ですよ！」
「…………」
「…………」
「やった、僕が大富豪です！ ここから負けませんよ！
「…………」
「…………」
「……盛り上がりませんね」
「…………」
「…………」
「……大富豪嫌いですか？」
「……いや」
「……別に」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「暗いなおい！」
「というか３人で大富豪って……面白いの？」
「まぁそれなりにはですね、面白いのですよ」
「なんかそれ聞くとお前より印南呼んだほうがいい気がしてきた」
「ジミィはいいのか、一応管理人じゃんアイツ」
アイツの話最近つまらないんだよな～。
ぶっちゃけエイブ爺ちゃんの話よりもつまらねぇよ」
「じゃあ印南呼ぶか」
今日は僕でいいじゃないですか、わざわざ呼ばなくても！
印南さんは次回にでも呼んでくださいよ！」
「ちぇっ。わかったよ」
「それじゃさっそくレビュー
えーと、まずは過去ログ読むか」
「うわー、相変わらず困るとテキトーなこと言ってるね
なんだよネクサス６型って、ぷぷっ」
「あ、あれはだな！ 俺の大胆な仮説だったの！
あいつら全員アンドロイドで、それを隠蔽するために政府がだな！」
「アンドロイドって……これ昭和の話ですよ」
これは擬似的ＶＲとして昭和を再現してるんだ
ＶＲ内の意識として人間とアンドロイドを混在させて
指向性のうんちゃらかんちゃら……」
「まぁそれはねぇよ」
「ないですね、確実に。
「……まぁとにかく始めるか」
「眠い。俺も眠い」
「まぁ鬼隠しですってよ、奥さん」
「祟りじゃ、祟り
もう祟りだよ、全部祟りでいいよアポロ」
「相変わらずわけのわからないレビューですね……」
ほら、ネタバレとか嫌な人いるじゃん。
こうしてわけがわからなければ、ネタがばれることもないだろ」
このレビューは一体誰が見るんですか！？
ひぐらし知らない人にはわけわからないし、
知ってる人には不愉快ですよ、まったくもう！」
「え～、そう？」
このゲームを把握し切れてないんだよな。
ここらでひとつ整理してみますか」
「それは……名案ですね」
「まず主人公、前原圭一が引っ越してきたわけだ」
「そういや、なんで引っ越したんだっけ」
ま、とにかく自動販売機もない田舎に引っ越してきたわけだ
そこで聞いたバラバラ殺人の話。関連するようにダムの建設工事。
ダム反対の過激派の犯行と噂されているんだっけか」
「ダム、ね。なんか胡散臭いよな。
村が沈むのはまずいが、立ち退き料とか結構金もらえるんじゃね」
「ドライだなお前は。ま、それもあるだろうがね。
なんだか俺には、バレたらまずいものが隠してあるように思える」
「まずいもの？」
とにかくダム工事に始まって毎年人が死んでいくんだ。
祟りとか、まー、オヤシロサマとかのせいで。
で、親交の深かったトミタケさんも祟りで死んじまったのさ」
「あー、死んじまったよな。トミタケさんも」
「で、どうなんだ結局。
あれか、この連続殺人がメインなのか？」
「いや待て、ストーリーに展開があったぞ
鬼隠し……？」
「鬼隠し。ヒナミザワ独特の言い回しみたいですね。
――意味は神隠しと一緒らしいですが」
「行方不明者……というわけか」
なんか村に伝わる唄の通りに事件が起こるとか、そういうの
まぁとにかく、過去５年間、必ず死者と行方不明者が出てる。
あとレナが怪しい行動をしている。なんかもう露骨に怪しすぎる」
「他人のうちの部屋の前でこっそり聞き耳たてるとか尋常じゃないな」
「たしかにストーカーはよくないですね」
お前の行動はなんか映画の中盤で死ぬキャラみたいだぞ！
死亡フラグ確定だろこれ！」
「というか主人公なのか、この前原圭一」
案外オヤシロサマが主人公なんじゃないですか？
でも、ひぐらしのなく頃にですからね。
ひぐらしかもしれませんね、実際のところ。
ひぐらしだけはすべてを見ていた！ みたいな」
「ガンバレ前原ッ！ 応援してるぜ！」
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