「…………」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!? 印南さんのお化け!?
お、お、お化けがウチにーーー!?」
「……久しぶり」
「な、なんでよりによってウチなんですか!
たたるならライさんにしてくださいよ!」
「わたし……お化けじゃない」
「は、はぁ……」
「ヒュー……久しぶり」
「えぇ、久しぶりですね、飛び降りて死んで以来ですね」
「あれは……黒歴史……」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「……あの、今日は何か御用ですか」
「特に用はないけど……暇ならトランプどうかしら」
「またトランプですか、嫌ですよ
僕はこれからMMOをしなきゃいけないんです
トランプならネットゲームにありますから適当にやってくださいよ」
「パソコン……よくわからない」
「じゃあ携帯のソリティアでもやってたらどうですか」
「でも……一人だと寂しい……
ヒュー……一人ぼっちでゲームして寂しくないの?」
「ネットに友達がいるんですよ、一人じゃありません」
「ヒュー……寂しいよ」
「えぇい、抱きつかないでください!
そんな出来損ないの萌えキャラのようなことやったって
僕の態度はマイクロミリメートルほども変わりませんからね
大体印南さん、なんかキャラ変わってますよ……まさか!?」
「ヒュー、あのね……
わたし、あなたのことが……」
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「はぁ……はぁ、夢ですか
よかった……
いや、印南さんが嫌いというわけじゃないんですけど
僕の知ってる印南さんじゃないというか……
あぁ、もうなんでもいいや、とりあえず水を飲もう」
「ふぎゅ……!」
「あれ、なんか踏んだかな」
「……痛い……」
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