寒い日のこと。
提出物の整理やらですっかりと夜になって、
寒い寒いとなげきながら自転車で駅から家に帰ってたんです。
その時間帯は、車もほとんど通ってなくて、静かで。
寒いけれど、その寒さも僕は結構嫌いじゃなくて。
僕は、冬の夜が好きなんです。
夜空を見上げたんです。
ふと。別に月も星も見るつもりはなかったんですけど、
本当にふっと顔を上げると、夜の空に星がちりばめられてました。
その瞬間、自転車をこぐのをやめて、ボーっと空を眺めてたんです。
本当に綺麗だなって。
それに、星に比べればずいぶんと小さい自分が、
たくさんの光り輝く星をこうして見ているのは、なんとも倒錯的で愉快でした。
星は、いいですね。
いくら手を伸ばしても、僕のものにはならないけれど――
――いや、だからこそ僕は惹かれてるのかもしれません。
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