「いやー、ほとんど1ヶ月ぶりだなヒグラシ。
たしかトミタケが殺されてレナに盗聴されたんだったな
……ってあれ?
サクラのヤツがいねぇじゃねぇか……」
「おーい! サクラぁーッ!
…………
……いねぇのか」
「……サクラさんなら今日は休みですよ」
「お、お前は!?」
「ヒューです。えぇ。
今日はサクラさんの代理人ということで私が頼まれまして。
ま、二人で頑張っていきましょう」
「お……おぅ!」
「というわけでひぐらしの名シーン、おはぎ事件ですよ。」
「おすそ分けのおはぎに裁縫針が入ってるとか、びっくりだよな。
俺が客だったら思わず「女将を呼べ!」と
どこぞの美食家風に言うだろうな」
「じゃあ次に行きましょうか」
「それだけか!? 名シーンなのにそれだけなのか!?
もっと語るようなポイントはないのか!?」
「いや、ぶっちゃけおはぎに針が入ってるだけですし。
まぁ前原くんも針を飲み込まないでよかったじゃないですか」
「結果的にはそうだが飲み込んでたらやばかったろ。おはぎ針。
それに主人公すっげぇ動揺してるし。
なんかもうかなり病気っぽい感じだぜ。友達に殺されかけるし」
「気のせいですよ」
「……実は全部主人公の被害妄想なんじゃねぇのか?
それなら今までの疑問全部解決するじゃん。
オヤシロさまは気のせい。友達がおかしいのは気のせい。
おはぎの針も気のせいってことで」
「そんなこといったら何でも気のせいになっちゃうじゃないですか!」
「気のせいでいいじゃねぇか!
大体なんだよ、おはぎが名シーンって!
なんかどんどん登場人物が精神病患者みたいになって
正直俺は気が滅入ってくるんだよ!
しかもひぐらしのレビューなのに
おはぎのことしか話してない俺たちってどうなんだよ!」
「かなり……微妙ですね」